カスタマージャーニーとAIDMAの違いとは?関係性と「合わせワザ」を徹底解説
お店や会社が「どうやって商品を知ってもらうか、買ってもらうか」を考えるとき、「カスタマージャーニー」と「AIDMA(アイドマ)」は、とても大切な『考え方の型(フレームワーク)』です。
「でも、この2つはどう違うの?」「AIDMAは古いって聞いたけど…」と、迷ってしまう人も多いですよね。
この記事では、カスタマージャーニーとAIDMAの基本的な違いから、AIDMAとは?(人がモノを買う5つのステップ)
カスタマージャーニーとは?(お客さんの体験のぜんぶ)
2つの決定的な違いまで、やさしく解説します。
また、「AIDMAはもう古いの?」「AISAS(アイサス)とは何が違うの?」といった疑問にも答えます。
さらに、カスタマージャーニーとAIDMAをどうやって組み合わせるか、2つの「合わせワザ」で役立つ場面、具体的な使い方、分析するときの注意点まで、しっかり解説します。
この記事を読めば、二つの道具(ツール)の違いと使い方がスッキリ分かり、もっと上手にお客さんにアピールできるようになりますよ。
この記事のポイント
- カスタマージャーニーとAIDMAの「そもそも何?」と「違い」
- AIDMAが今でも役に立つ理由と、AISAS(アイサス)との違い
- 2つの「考え方の型」を組み合わせて、うまく使う方法
- カスタマージャーニーマップ(お客さんの体験地図)にAIDMAの考え方を入れる具体的なステップ
カスタマージャーニーとAIDMAの基本的な違い

- AIDMAとは?人がモノを買う5つのステップ
- カスタマージャーニーとは?お客さんの体験のぜんぶ
- 2つのモデル(考え方)の決定的な違い
- AIDMAは古い?今どきの使い方
- AIDMAとAISASの違いとは?
AIDMAとは?人がモノを買う5つのステップ
AIDMA(アイドマ)は、1920年代に考えられた、お客さんが「モノを買う」と決めるまでの心の動きを説明する、昔からある『お手本』のようなものです。
お客さんが商品を知ってから買うまでの気持ちの変化を、5つのステップに分けて説明します。
AIDMAの5ステップ
- Attention(注意):
「あ、こんな商品があるんだ」と気づくステップ。テレビCMや雑誌の広告がこれです。 - Interest(関心):
その商品に興味を持つステップ。「なんだろう?」と心が引かれます。 - Desire(欲求):
「それが欲しいな」と具体的に思うようになるステップ。 - Memory(記憶):
「欲しい」という気持ちを覚えておくステップ。すぐ買えないとき、いったん覚えておきます。 - Action(行動):
最後に、お店に行くなどして、商品を買うステップ。
この考え方は、特にテレビや雑誌が中心だった時代の、お客さんが「知る→買う」まで一直線に進むような買い物の仕方を説明するのにピッタリです。
カスタマージャーニーとは?顧客体験の全体像
一方、カスタマージャーニーは、そのまま訳すと「お客さんの旅」という意味です。
これは、ある「理想のお客さん像(ペルソナ)」が、商品を知るずっと前から、買って、使ってみて、また買ってくれる(リピート)、人にも勧めてくれる(推奨)までの、ぜんぶの体験を『時間じゅん』に追いかける考え方です。
AIDMAが「買うまで」の心の動きに注目しているのに対し、カスタマージャーニーは、お客さんがその商品や会社と出会う全ての場所(タッチポイント)で、何を考え、どう感じ、何をしたかを『見える化』します。
この分析した結果を、地図のようにまとめたものが「カスタマージャーニーマップ」と呼ばれます。
ポイント:
カスタマージャーニーは、AIDMAのような決まった『型』ではなく、お客さんの複雑な体験ぜんぶを『見える化』するための考え方そのものです。
2つのモデルの決定的な違いを解説
カスタマージャーニーとAIDMAのいちばんの違いは、「誰から見るか(視点)」と「どこまで見るか(範囲)」です。
| 比べるポイント | AIDMA | カスタマージャーニー |
|---|---|---|
| 視点 | 企業から見る(どう売るか) | お客さんから見る(どう体験するか) |
| 範囲 | 知ってから「買うまで」の心の動き | 知る前から「買った後・ファンになるまで」の全部 |
| 流れ | まっすぐ(一方通行) | 複雑(行ったり来たりする) |
| 考えること | 気持ちのステップ | 行動、考え、気持ち(感情)、出会う場所、困りごと |
AIDMAは「お客さんがどう買うか」という買うまでの流れに注目しています。
でも、カスタマージャーニーは「お客さんがどう感じ、どう動くか」という体験のぜんぶを、いろんな角度から分析します。
特に買った後にファンになってもらうまでを含む点が大きな違いです。
AIDMAは古い?現代におけるその役割
「AIDMAは古い」と言われることがありますが、それは半分は合っていて、半分は違います。
たしかに、インターネットやSNSが当たり前になった今、お客さんは買う前に『検索』したり、買った後に『口コミ(共有)』したりします。
AIDMAのまっすぐな流れだけでは、説明しきれないことが増えたんです。
でも、AIDMAが示す「おっ(注意)→ いいな(関心)→ 欲しい!(欲求)→ 買う(行動)」という、人の基本的な心の動きそのものは、今も昔も変わりません。
たとえば、下のような場面では今でもすごく役立ちます。
- テレビCMや新聞広告など、インターネットを使わない作戦を考えるとき
- お店でパッと見て買いたくなるような商品(お菓子やジュースなど)
- まだあまり知られていない新商品を、まず知ってもらうための作戦を立てるとき
注意点:
AIDMAを「古い」とバッサリ切るのではなく、「いつでも使える万能薬ではない」と分かった上で、ピッタリな場面で使うことが大切です。
AIDMAとAISASの違いとは?
AIDMAが古いと言われる理由のひとつに、インターネット時代の買い物の流れ「AISAS(アイサス)」が出てきたことがあります。
AISASは、日本の会社(電通)が考えたもので、お客さんの買い方にインターネットがどう影響したか、を表しています。
| モデル | 流れ | とくちょう |
|---|---|---|
| AIDMA | 注意 → 関心 → 欲求 → 記憶 → 行動 | テレビや雑誌が中心。「覚えておく」が大事。 |
| AISAS | 注意 → 関心 → 検索 → 行動 → 共有 | インターネットが中心。「調べる」と「口コミ」が大事。 |
最大の違いは、AIDMAの「Memory(記憶)」が、AISASでは「Search(検索)」に置き換わっていることです。
お客さんは欲しいと思ったら、まずネットやSNSで情報を調べます。
さらに、買った後には「Share(共有)」という行動が増えます。
口コミサイトやSNSでの感想が、次の人への「注意(気づき)」や「検索(調べる)」につながるという、ぐるぐると回っていく仕組みが特徴です。
カスタマージャーニーとAIDMAの「合わせワザ」

- 2つの「考え方の型」は、お互いを助け合う関係
- AIDMAが特に役立つビジネスシーン
- カスタマージャーニーマップへの組み込み方
- 買い物の流れを分析するときの注意点
- カスタマージャーニーとAIDMA 活用のまとめ
2つのフレームワークの補完的な関係性
カスタマージャーニーとAIDMAは、ライバルではなく、お互いに足りないところを助け合う、良いコンビみたいな関係です。
全体の流れ(体験)を描く「カスタマージャーニー」という大きな地図があって、その地図の中の「ある場所」での気持ちをもっと詳しく見るために「AIDMA」という虫眼鏡を使う。
そんなイメージです。
AIDMAは「その瞬間(点)の気持ち」を見るのが得意。
カスタマージャーニーは「体験の全体(線)」の流れを見るのが得意。
たとえば、カスタマージャーニーの「知る」から「買う」までの流れが、具体的にどんな気持ち(注意、関心、欲求…)で動いているのかを細かく分析するために、AIDMAの考え方を使うことができます。
AIDMAの活用が有効なビジネスシーン
さっきも触れましたが、AIDMAは特定の場面では今でもとっても強力な道具です。
特に、お客さんとの接点が少なく、じっくりファンになってもらうより、「いかに気づいてもらい、すぐ欲しい!と思わせるか」が大事なときに役立ちます。
AIDMAが役立つシーンの例
- テレビCMや大きな看板広告が中心のとき:
まずCMで「おっ(注意)」と思わせ、商品の良さを伝えて「欲しい(欲求)」を高め、お店での「行動(買う)」につなげる作戦。 - お店(リアル店舗)で売るとき:
お店の目立つ飾り(POP)や看板で「注意」を引き、試食や実演で「関心」「欲求」を高めて、その場での「行動(買う)」をうながすとき。 - 安い日用品や消耗品:
あまり深く調べないで買う商品(お菓子や洗剤など)で、いかにお店や広告で「覚えて(記憶)」もらい、買うときの候補に入れてもらうかが大事なとき。
カスタマージャーニーマップへの組み込み方
では、具体的にAIDMAをカスタマージャーニーマップにどうやって入れるのでしょう?
いちばん簡単なのは、マップを作るときの「ステップ(段階)」を決めるヒントにする方法です。
カスタマージャーニーマップはふつう、「知る」「興味をもつ」「比べる」「買う」「買った後」といったステップで分けますが、この全体の流れ(骨組み)を作るときに、AIDMA(やAISAS)の各ステップを当てはめてみるんです。
組み込みの手順(例)
- ステップを決める:
マップの横軸(時間の流れ)に、「注意」「関心」「欲求」「行動」といったAIDMAのステップを(必要ならAISASの「検索」なども入れて)並べてみます。 - お客さんの行動・考え・気持ちを書き出す:
それぞれのステップで、お客さん(ペルソナ)が「具体的に何をしてるか(行動)」「何を考えてるか(思考)」「どう感じてるか(感情)」を書き出します。 - 出会う場所と「困りごと」を見つける:
たとえば、「関心」のステップでお客さんはSNSを見ている(出会う場所)けど、情報が少なくて「欲しい」気持ちになれない(困りごと)…といった分析をします。
このように、AIDMAを「お客さんの気持ちの変化」を知るためのガイドラインとして使うことで、それぞれのステップで「何をすべきか」がハッキリします。
購買行動モデル分析の注意点
AIDMAやAISAS、そしてカスタマージャーニーマップといった、お客さんの買い物の流れを分析する『型』を使うときには、いくつか気をつけることがあります。
分析するときの注意点
- この『型』を信じすぎない:
これらはあくまで「お手本」です。実際のお客さんは、この通りにまっすぐ動くわけではありません。興味を持ったけど一度やめて、数ヶ月後にまた戻ってくることもあります。 - 「お客さんならどうするかな?」を一番に考える:
「AIDMAの型に当てはめよう」とするのではなく、「お客さん(ペルソナ)はどう動くかな?と考えたら、AIDMAのこのステップに似てるな」という順番で考えることが大切です。 - 買った後を「おしまい」にしない:
AIDMAは「行動(買う)」で終わりますが、今の時代は買った後に「ファン」になってもらったり、「口コミ(共有)」してもらったりすることが、ものすごく重要です。カスタマージャーニーの考え方で、買った後の「うれしい体験」もちゃんと計画しましょう。 - 時々、見直す:
お客さんの行動や世の中の流行はいつも変わっています。一度作ったマップや分析結果も、時々「これで合ってるかな?」とチェックして、新しくしていく必要があります。
カスタマージャーニーとAIDMA活用のまとめ
この記事で解説した、カスタマージャーニーとAIDMAの違いと、「合わせワザ」のポイントをまとめます。
- AIDMAは「買うまで」の心の動きを5ステップで示す、昔からの「型」
- カスタマージャーニーは「買った後まで」のお客さんの体験ぜんぶを時間じゅんに「見える化」する考え方
- AIDMAは企業から見て、まっすぐな流れ。カスタマージャーニーはお客さんから見て、複雑な体験の流れ
- AIDMAは古くなく、今でもテレビCMやお店で売るとき、深く考えず買う商品で役立つ
- AISASはAIDMAに「検索」と「共有(口コミ)」を加えたインターネット時代の「型」
- 2つはライバルでなく、カスタマージャーニーという「地図」の詳しい分析にAIDMAという「虫眼鏡」を使う、助け合う関係
- カスタマージャーニーマップの「ステップ」決めに、AIDMAの段階を参考にできる
- AIDMAが特に役立つのは、CMやお店でのアピールが大事なシーン
- 「型」を信じすぎず、必ず「お客さんならどうするか?」を一番に考えることが大事
- 買い物の流れを分析するときは、買った後の体験を忘れないこと
- カスタマージャーニーマップに組み込むには、AIDMAを「気持ちのステップ」のガイドラインにする方法がある
- 2つの「型」の関係を理解し、両方の良いところをうまく使うことが成功のカギ
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